いくらかかる?過払い金請求時に弁護士・司法書士への依頼費用相場
過払い金請求を弁護士や司法書士に依頼する場合、気になるのが費用がいくらかかるのかということではないでしょうか。
たとえ過払い金が戻ってきたとしても、支払いがそれを上回ってしまってはあまり意味はないでしょう。
とはいえ、相場からかけ離れた安い費用の事務所にお願いしても、満足のいく額を取り戻せない可能性もあります。
そのため、費用の相場がいくらくらいなのかを知っておくことが大切です。
ここでは、依頼した際の費用の内訳とそれぞれの相場について説明していきます。
もくじ(メニュー)
- 1-1)相談料
- 1-2)着手金
- 1-3)成功報酬(解決報酬金)
- 1-4)過払い金報酬
- 1-5)減額報酬
- 1-6)実費
- 2-1)相談料・着手金無料の弁護士を選ぶ
- 3-1)信頼できるところ
- 3-2)実績があるところ
- 3-3)極端に安くないところ
- 5-3)家族や会社、友人に内緒にできる
- 6)まとめ
過払金請求を弁護士や司法書士に依頼する際にかかる費用
相談料
弁護士や司法書士に過払い金請求について相談した場合、事務所によってはまずは相談料が必要となります。
弁護士と司法書士で大きな違いはなく、30~60分の相談時間で5000円が一般的な相場です。
しかし、すべての事務所が相談料を設定しているわけではありません。
無料という事務所も多いです。
また、相談料を報酬に上乗せしている事務所もあります。
相談する際の30分は意外と短いため、事務所に行くときは簡潔に説明できるようにまとめておくと良いでしょう。
正式に依頼して契約すると、着手金や成功報酬、過払い金報酬などの費用が発生します。
着手金
着手金とは、事務所が過払い金請求の依頼を正式に引き受けることで発生する費用です。
「着手した」ことに対して発生するものですので、過払い金を回収できなかったとしても支払う必要があります。
着手金の相場は、弁護士と司法書士とで少し異なります。
弁護士の場合は業者1社あたり2~3万円程度です。
なかには着手金をとらない弁護士事務所もありますが、その場合は成功報酬が高めに設定されていることがあります。
司法書士の場合、着手金はかからない事務所が多いです。
着手金はない代わりに基本報酬を設定しているところはあり、その場合の相場は弁護士の着手金と同程度の業者1社あたり2~3万円となります。
成功報酬(解決報酬金)
成功報酬とは、過払い金請求に成功し回収できたときに払う費用のことです。
これは、解決報酬金とも呼ばれています。
成功した際に発生する費用ですので、お金を回収できなかったときは払う費用はありません。
弁護士の成功報酬の相場は、業者1社あたり2万円程度です。
司法書士の場合も、相場は業者1社に対して2万円程度です。
ただし、司法書士は着手金、基本報酬、成功報酬を含めて最大でも5万円までと決められています。
そのため、着手金や基本報酬で5万円として成功報酬は請求していないなど、司法書士事務所によって設定料金は異なります。
過払い金報酬
過払い金報酬も、過払い金請求に成功した場合に発生する報酬の1つです。
通常は、回収できたお金の何%と設定されています。
過払い金報酬は事務所によって名称が異なり、これを成功報酬と呼んでいるところもあります。
弁護士、司法書士ともに回収金額の20%程度が費用の相場でしょう。
ただし、和解した場合20%、裁判で争った場合は25%としている事務所もあります。
また、和解した場合は16~18%、裁判までもつれ込んだ場合で18~20%と設定している事務所もあり、事務所によってさまざまです。
なお、過払い金報酬は規定により25%が上限で、それ以上になることはありません。
減額報酬
減額報酬も、過払い金請求に成功した際に発生する費用です。
これは、まだ借金を返済中の状態で貸金業者と交渉して任意整理を行い、減額できた金額に対して発生します。
弁護士、司法書士ともに減額できた額の10%以下というのが相場です。
借金を減額した場合に発生しますので、既に完済している案件に対しては発生しません。
たとえば、100万円の借金があり、それを交渉によって80万円に減額できたとすると、減った20万円の10%にあたる2万円以下が減額報酬となります。
過払い金が手元に戻ってこなくても発生する費用ですので、注意しましょう。
実費
実費とは、過払い金請求をするために実際にかかった費用のことです。
たとえば、交通費や収入印紙代、郵便切手代、裁判所に支払う手数料などが挙げられます。
案件の状況によって異なりますので、相場がいくらと具体的にはいえません。
なお、裁判をする場合は、裁判所に支払う手数料は収入印紙で納付します。
この代金は請求する金額によって異なり、たとえば、請求金額が100万円を超えない案件では10万円で1000円、10万1円~20万で2000万円です。
実費は着手金や成功報酬に含み、請求しないという事務所もあります。
注意したいのは、実費について特に説明がないまま後になって請求されるケースです。
弁護士や司法書士の事務所に依頼する際には、実費の負担があるかどうかをあらかじめしっかり確認することが重要でしょう。
弁護士や司法書士の費用を抑える方法
相談料・着手金無料の弁護士を選ぶ
過払い金請求を依頼する際は、複数の事務所に相談に行き、実績があり相性も良いところに頼むことが大切です。
しかし、相談に行くたびに5000円ほどの費用がかかるとなると、経済的に困る人も多いでしょう。
実は、弁護士でも司法書士でも相談料を無料とするところが増えています。そういった事務所を選ぶと費用の節約になるでしょう。
また、着手金無料という事務所もあります。
着手金は結果の如何を問わず依頼した時点で発生し、過払い金を取り戻せなくても返金されません。
そのため、着手金無料の事務所を選ぶことはリスクの低減につながります。
ただし、着手金を設定していないところは成功報酬の割合が高いことがありますので、よく考えて選ぶようにしましょう。
相談時に見積もりの概算をだしてくれるところを選ぶ
普段弁護士や司法書士に相談することがない人にとって、過払い金請求にかかる費用の内容はわかりづらいことが多いものです。
そのため、依頼する事務所を選ぶ際は、きちんと見積もりをだしてくれるところ、料金が明確でわかりやすいところを選びましょう。
説明をきいても分かりづらいところやきちんと説明してくれないところは避けた方が無難です。
いくつかの事務所を回って相談し、信頼できそうだと感じたところにすると良いでしょう。
なお、ほかの事務所と比べて費用が極端に安いところは要注意です。
過払い金をいくら取り戻せるかは、事務所の経験や力量によって異なります。
極端に安い事務所は、まだあまり実績がないということが考えられるでしょう。
追加費用を請求される可能性もあります。
適切な相場で設定している事務所を選ぶと安心です。
140万円以下の案件なら司法書士に依頼することも検討する
過払い金請求は、訴訟をしないのであれば弁護士だけでなく司法書士に依頼することも可能です。
正確には法務大臣の認定を受けた「認定司法書士」に限って扱うことができます。
ただし、司法書士に依頼できる案件は140万円以下です。
金額を計算してみて140万円以下であれば、司法書士に依頼することも視野にいれると良いでしょう。
司法書士に依頼するメリットは、弁護士よりも費用を抑えられる可能性が高いという点です。
ただし、司法書士事務所によって設定料金は異なりますので、依頼前にしっかり確認することが大切です。
弁護士と司法書士のどちらに依頼するかを、費用面だけで決めるのはあまり良くありません。
信頼できるか、相性が良いかということも重要なポイントです。
弁護士、司法書士のどちらにも相談にいって判断すると良いでしょう。
債務整理が得意な事務所を選ぶことも重要です。
依頼する弁護士や司法書士の選ぶコツ
信頼できるところ
過払い金請求をするとき、ほとんどの人は弁護士や司法書士に依頼されます。
いずれも借金解決なので、自分で手続きするよりも好結果が期待できます。
ただしすべての弁護士や司法書士が借金問題を得意にしているわけではありません。
専門家にはそれぞれ得意・苦手分野があるので、事務所の公式サイトでコンセプトを確認しておきましょう。
公式サイトは事務所の顔とも言える存在であり、信頼できる事務所かどうか判断するために役立ちます。
お客様満足度や過払い金請求の解決実績・運営年数などをチェックし、信頼度の判断をしてください。平均的な回収額を公式サイトに明記している事務所も信頼できます。
実績があるところ
過払い金請求をする相手は金融機関になるので、一般の人が自力交渉をしても不利なのです。
これは弁護士・司法書士にも言えることであり、過払い金請求の実績が少ないと金融機関から足元を見られてしまう可能性があります。
実績を形成するには経験が必須となり、そのためにはコンスタントに過払い金請求の依頼を受けていく必要があります。
つまり売れている事務所は実績が豊富になり、過払い金の回収能力が高くなると考えてよいでしょう。
過払い金請求を依頼する弁護士・司法書士を探すときは、公式サイトで解決実績を確認してください。
月間の解決件数、今までの総解決件数、平均的な回収額などを記載している事務所が好ましいです。
極端に安くないところ
過払い金請求の相談は原則無料の事務所が多いですが、実際に回収手続きの依頼をすると有料になります。
費用は適正料金を設定している事務所が好ましく、安すぎるところは避けたほうがいいでしょう。
弁護士・司法書士の集客方法として費用を下げることは効果的ですが、本当に売れている事務所は極端に安くしなくても集客できます。
安すぎる事務所は過払い金請求の実績が少なく、回収額も少なくなるケースが多いです。
過払い金請求は誰が行うかによって、回収額は大きく変わってきます。
例えば報酬10万円で過払い金30万円を回収するのと、報酬20万円で過払い金100万円を回収するのとでは、後者のほうが圧倒的に費用対効果は高くなります。
一般的な報酬形態は着手金と成功報酬になり、着手金は1件あたり2~3万円、成功報酬は回収した過払い金に対して20%程度に設定されているのが普通です。
ただし裁判所を通して解決する場合の成功報酬は25%が相場となります。
自分で過払金請求をする際の費用
専門家に過払い金請求を任せるより、自分で行ったほうがお得と考える方は少なくありません。
過払い金とは本来支払うべき必要のないお金であり、自分で回収手続きをする権利があります。
発生する費用は金融機関に対して取引履歴の請求をするのに1,000円程度、過払い金をする旨の内容証明郵便の送付に1,500円程度です。
また裁判を通して解決する場合は印紙代が必要となり、例えば100万円の過払い金請求をする場合の印紙代は1万円です。
専門家に依頼するよりも費用は圧倒的に安くなりますが、費用対効果は低くなると考えてください。
過払い金請求を成功させるコツは費用を抑えることよりも、より多く回収することなのです。
弁護士や司法書士に依頼するメリット
過払い金を多く取り戻せる確率が高い
自分で過払い金請求をして満額回収を勝ち取ることは極めて難しいです。
交渉は非常に難航することが予測され、結果的に10万円などの少額返還の和解案に同意してしまう方もいます。
弁護士・司法書士に依頼すれば着手金と成功報酬が必要になりますが、多く取り戻せるメリットが期待できます。
満額の過払い金を取り戻せることが多く、100万円以上戻ってきたという方は少なくありません。
自分で回収する場合は50%を取り戻すことが非常に難しく、金融機関からは数%や10%などの少額を提示されることが多いです。
弁護士・司法書士に依頼すれば数十万円の費用がかかるのが普通ですが、費用対効果として考えると損をすることはまずありません。
過払い金請求を得意とする事務所の場合、平均して100万円以上の回収実績を誇っていることが多いです。
面倒な取引履歴の開示請求や引き直し計算を任せられる
過払い金請求をするためには、過去に何%で借りていたのか把握しなくてはいけません。
過払い金請求できるのはグレーゾーンで借りていた場合に限定され、利息制限法の範囲内で借りていた場合は請求できないのです。
過去の利用履歴を把握するためには、金融機関に対して取引履歴の開示請求をする必要があります。
また過払い金を算出するための引き直し計算も自分ですることになります。
弁護士・司法書士に過払い金請求を任せると、面倒な手続きや金融機関との交渉を代行してもらえるメリットがあるのです。
すべて専門家に丸投げができるので、仕事が忙しくて時間がない人でも過払い金請求ができます。
家族や会社、友人に内緒にできる
正当な権利である過払い金請求ですが、家族や会社・友人にバレてしまうのは避けたいはずです。
過払い金請求をするということは、過去に消費者金融などのノンバンクから借金をしていたことを意味します。
弁護士や司法書士に依頼すると、金融機関や裁判所との仲介役になってくれます。
過払い金回収の経過については、携帯電話やスマホで通知してもらうことが可能です。
もし自分で過払い金請求をするとなると、金融機関や裁判所から連絡がきたり書類が送付されてきたりします。
会社や友人にバレずに手続きするのは難しくはありませんが、家族と住んでいる場合は家族に隠し通すのは難しいかもしれません。
家族に内緒にして過払い金請求をするためにも、弁護士・司法書士に依頼するメリットは大きいです。
弁護士なら裁判する際にも手続きを行ってくれる
過払い金請求を専門家に依頼するとき、弁護士と司法書士のいずれかを選ぶことになります。
どちらに依頼するかのポイントは過払い金の請求額が140万円を超えるかどうかです。
司法書士が取り扱いできる案件は140万円以下であり、140万円超になると弁護士に依頼する必要があります。
140万円以下の請求は簡易裁判所で訴訟をし、140万円超になると地方裁判所で訴訟する必要があります。
簡易裁判所での訴訟は司法書士が対応できますが、地方裁判所で手続きをする場合は弁護士でないといけません。
そのため過払い金のシミュレーションをして150万円の発生が認められた場合は、弁護士に依頼するメリットが大きいと言えます。
過払い金の金額が曖昧なときは弁護士に依頼するのが得策でしょう。
まとめ
弁護士・司法書士に過払い金請求を依頼する場合の費用内訳は着手金と成功報酬に分けられます。
着手金は1件につき2~3万円、成功報酬は訴訟なしだと20%、訴訟ありだと25%が相場です。
費用は安ければよいものではなく、回収額を考えて事務所選びをする必要があります。
誰に依頼するかがポイントとなるので、過払い金請求の実績が豊富な弁護士・司法書士を選んでください。
ただし過払い金請求は140万円を超えると司法書士では対応できなくなります。
140万円以下かどうか自分で正確に試算をするのは難しいため、迷ったときは弁護士に依頼するのが得策です。
自分で過払い金請求をする場合は費用を抑えられますが、回収額が少額になるので費用対効果はよいとはいえないかもしれません。
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